「アトピー性皮膚炎」と「乾燥肌」というのは
その根本原因がm「体質」にあることは共通しています。

しかしながら、その主たる症状である「痒み」に関しては
発生する仕組み・メカニズムは、実は微妙に異なるものになります。

乾燥肌の延長線上として、アトピー性皮膚炎が発症することもありますが
症状の1つ1つは、一線を画しているのです。

簡潔に解説すると、
乾燥肌は、アトピー性皮膚炎の絶対症状ですが
アトピー性皮膚炎は、乾燥肌の絶対症状でなない、ということであり
その違いを決める要素の1つが<痒みの発生の仕方>なのです。

そもそも「痒み」が発生するメカニズムとは

まず第一に、肌が乾燥しているということは
「肌を守る」ための角質・皮脂が少ないという前提があります。

そして、「痒い」という感覚を感じる際には
その幹部に「ヒスタミン」と呼ばれる物質が発生しています。

このヒスタミンこそが、「痒い」ということを感じさせる成分であり
アトピー性皮膚炎・乾燥肌に伴う、共通した痒みの症状の要因になります。

そもそもの、「肌の防御機能」が弱いことで
ヒスタミンが発生するきっかけとなる、「刺激」を感じやすいこと
それと同時に、肌の表面に存在する神経を守る要素(角質皮脂)も少なく
「そもそも刺激を感じやすい状態」であることが、始まりでもあります。

  • ヒスタミンが発生しやすい
  • ヒスタミンを感じさせやすい

という、2重の条件を持っているのです。

更に「掻けば描くほどに」ヒスタミンが増加することになり
更なる痒みの要因を増やしてしまうことになります。

「アトピー」と「乾燥肌」の大きな違い

アトピー性皮膚炎と、乾燥肌の痒みの決定的な違いは
「アレルギー反応」であるか否かということにあります。

上記したように、肌が乾燥しているということは
刺激を招きやすい・感じやすい、という2つの性質がありますが
それらに加え、アトピー性皮膚炎は「本来痒くならない」要因に関しても
痒みを発生させる要因として、体が反応してしまうことになります。

たとえ乾燥肌であっても、ヒスタミンが発生しない程度の要因が
アレルギー体質であることで、ヒスタミンの発生を招きます。

この際の「許容量」に関しては、人それぞれであり
アレルギー体質の強い・弱いの「程度」が大きく関係します。

いわゆる「ハウスダスト」に付随するアレルギー反応に関しても

  • カビ
  • ダニ
  • 化学物質

といったものに対する「許容量」によって、症状が決まり

  • 洗剤
  • 塗料

といった、生活に伴うあらゆる「化学物質」
常に新しいものが発見・適用されており
「新たなアレルギー要因」を生む原因でもあります。

何がアレルギー要因となるかに関しても、個人差があるのです。

アトピー性皮膚炎の素となる「アレルギー反応」には
「腸」が大きく関わっているとされており
特に「分解されていないタンパク質」に対する拒否反応や
「脂質」に関する代謝の過程で、痒みを伴う反応が起きることも知られています。

更に、乾燥肌の痒みが肌の表面に近い部分で発生している一方
アトピー性皮膚炎の痒みは、より奥の組織で発生しているとされています。

鎮静化させるためのクリームや、根本的な治癒である
細胞の「ターンオーバー(新陳代謝)」に時間がかかることも
<一筋縄ではいかない痒み>の、根本原因でもあります。

それぞれの痒みへの対策

アレルギー反応なのか、表面上の肌の弱さなのか
いずれにしても、「痒くなりやすい肌」を持っている方は
クリームといった「かゆみ止め」を常備していることが多いはずです。

その効果としては

  • 肌に潤いを与えて痒みを抑える(予防・改善)
  • 肌の感覚を麻痺させる(痒みを感じなくさせる)

基本的には、どちらか・両方の効果を期待していると思われます。

いずれにしても「応急処置」としては、欠かせないものであり
まずは、辛い症状を抑える・軽減させることが大切です。

「軽い乾燥肌」であれば、それだけも乗り切れる
乾燥した季節だけ、より注意すればいいことも多いですが
アレルギー性皮膚炎による、痒みの場合には
より根本的な対策・改善策が必要になります。

上記したように、
アレルギーには「大腸の質」「腸内環境」が大きく関わっており
体の中から・より深い改善策が必要であり、最近では「乳酸菌」による
腸内環境の改善が、非常に効果的であると考えられています。